さて、スエズ紛争後のアラブ世界は、大きく変化してきたのですが、第三次中東戦争もまた、イスラエル対エジプトの対立構図で始まります。
ことの発端は、エジプトが、イスラエル軍がシナイ半島に軍を結集しているとする情報を、ソ連を通じてキャッチしたことにあります。このイスラエル軍の結集に対抗するために、エジプトもまた、シナイ半島に軍を集結させるのです。こうして、両軍は、相対峙することになるのですが、この時、エジプトのナセル大統領は、アラブ諸国をまとめるとともに、スエズ紛争以降、シナイ半島に駐留していた国連の兵力引き離し軍の撤退を求めます。この求めに応じて国連軍が撤退されたことは、国連が、第三次中東戦争へのgoサインを出したに等しいことになりました。
とうとう第三次中東戦争が始まってしまうのね、とまあちゃまは、びっくりです。