戦争の結果、ある民族や部族が別の民族や部族を支配してしまう場合は、人類の歴史において、確かに数多く見られます。しかしながら、もう一つのパターンとして、諸民族が融合する場合もあります。それは、諸部族が融合するバターンです。
日本国の古代にあっては、物部氏、蘇我氏、中臣氏、大伴氏、平群氏、巨勢氏、吉備氏、といった氏族が豪族として割拠していました。こうした諸部族は、時にして闘いを繰り返したのですが、やがて、”すめらみこと”を中心に統合されてゆきます。部族連合体から始まった倭国、あるいは、日本国は、その後、長い年月をかけて日本人を形成していったのです。こうした融合の過程は、イギリスのヘプターキーから統一イングランド形成への過程と類似しているかもしれません。
部族が集まって国家を形成することもあるのね、とまあちゃまは、古代に想像をめぐらすのでした。