第三次中東戦争は、アラブをして、イスラエルとの軍事力の差を痛感させることになりました。このことは、アラブ側に、戦術の転換を迫ることにもなったのです。そして、その戦術とは、今日のテロにも繋がるゲリラ戦術でした。つまり、正規の軍隊による闘いではなく、ゲリラ戦が始まることになったのです。
1968年3月、ヨルダンのカラメ村周辺で、イスラエル軍とパレスチナの武装ゲリラとの衝突が発生したます。この衝突において、パレスチナ・ゲリラを率いたのが、ヤセル・アラファトという人物でした。「ファタハ」と呼ばれたこのゲリラ集団は、その後、パレスチナの解放を掲げてゲリラ戦を繰り広げることになりました。パレスチナ・ゲリラとアラファトの登場によって、中東紛争の舞台は、再び、パレスチナの地に戻ることになったのです。
ゲリラも登場するなんて、この先も酷いことが起こりそうね、とまあちゃまは、心配です。