マドリード中東和平会議を契機として、和平交渉が進む中、もう一つ、この交渉に弾みをつける出来事が起こりました。それは、1992年6月23日に、ラビン政権が発足したことです。
これまで、イスラエルは、強硬派かつ右派のリクードが政権を担ってきました。リクードの思想に基づきますと、パレスチナ全域は、ユダヤ人の土地と言うことになりますので、パレスチナ側の土地への入植活動なども盛んにおこなわれてきたのです。しかしながら、新たに誕生したラビン政権は、労働党を基盤とした連立政権でした。このことが、和平の推進にはプラスに働くと期待されたのです。
この時期、和平には、好都合の状況がそろったのね、とまあちゃまは、その後の展開に期待するのでした。