さて、さて、善悪の問題を、まずは、裁判という制度から見てみたのですが、人間は、少なくとも、ある行いについて判断するときには、動機、行為、結果を基準としているようです。これら三者の善悪の組み合わせは、数としては8通りあります。8通りの組み合わせの中で、1)悪・悪・悪の悪のそろい踏みを純粋な悪で、2)善・善・善の組み合わせは純粋な善です。
一方、三者がばらばらの場合には、判断に迷って考え込んでしまうことになります。まず、行為が悪であっても、動機が善である3)善・悪・善や4)善・悪・悪のパターンがあります。この場合、その行為は良心から発しているものなので、結果によっては刑罰を受けることはあっても、道義的には同情の余地があるかもしれません。もうひとつ、動機が悪で結果は善という5)悪・悪・善のパターンもありますが、これは、未遂のケースとなりましょう。また反対に、6)善・善・悪といった行為が善で結果が悪という組み合わせは、過失事件ということになります。では、動機に悪があって、行為は良い行い、つまり善である7)悪・善・悪と8)悪・善・善ケースは、どう判断すればよいのでしょうか?これこそ、悪意を持ちながら、表面上は良い子なので、偽善や陰謀ということになるのでしょうか?
何か、頭が混乱しそうね!とまあちゃまは、一生懸命に頭をひねるのでした。