法、とくに刑法は、人間社会が安定するための最低限のルールです。刑法とは、古今東西を問わず、人間社会に必要な普遍的な決まりごとなのです。古代メソポタミアのかの有名なハムラビ法典もまた、基本的には刑法でした。
しばしば、法と倫理・道徳は一致しないと言われますが、刑法に関しては、最低限の倫理・道徳を表現したものと言えるかもしれません。いわば、刑法は、倫理・道徳の中に包摂されているのです。法の領域を超えた良き行為や生き方については、また別の教え方はあるのでしょうが、少なくとも、刑法こそ人間社会の基礎の基礎なのです。
もしかすると、道徳の時間に法についても一緒に教えるようにすればよいかも、とまあちゃまは、思うのです。