それでは、”狼少女”が教育を受けた場合には、どうなるのでしょうか。この場合に、”狼少女”の行く末には、二つの仮説が想定できます。
その一つは、”狼少女”は、脳の発達段階の重要な時期に、適切な教育や周りからの刺激を受けなかったために、人間社会のルールを学びとることができなかった、という悲しい仮説です。この場合、”狼少女”は、罪の意識を感じることなく、何度でも同じ犯罪を繰り返してしまいますので、危険な人物として、一生牢屋に閉じ込められてしまうかもしれません。かわいそう、といって外に出してしまいますと、無関係な他者に危害を加えてしまいますので、他に選択の余地がなくなってしまうのです。
”狼少女さん、かわいそうだけれども、仕方がないのね”とまあちゃまは、さびしそうにうなずくのでした。
コメント