それから、それから、植物を増やすことも大事かもしれない、とまあちゃまは思いました。植物が増えれば、間違いなく二酸化炭素は吸収されます。もし二酸化炭素を削減できなかったことにペナルティーを科すならば、植林や緑化事業で埋め合わせをしてもらうほうが、はるかに効果てきめんであるかもしれません。京都議定書にもクリーン開発メカニズムという手段があるのですが、上限がありますし(最近少し緩和されたそうですが・・・)、メインとしては扱われていないのです。
まあちゃまは、その晩、夢を見ました。地球には、森林や草原が広がり、そこにはさまざまな生命達が憩うています。春になると一斉に若葉が芽ぶき、夏にはまぶしい日差しの中で木々のこずえの葉が透き通るように輝いています。秋になると見事な錦に衣替えです。雪が降る頃には冬ごもり。砂漠に暮らす人々も、きれいな空気が胸一杯に吸えるようになり、けんかもしなくなりました。こんな地球ならいいなあ、とまあちゃまは、夢の中で思うのでした。ℤ ℤ ℤ…