こうして、第一次世界大戦後の中近東では、イギリス、フランス、ソ連といった列強の勢力争いと、独立を目指す民族主義運動とが同時進行しており、混乱状態にありました。
しかしながら、第一次世界大戦から第二次世界大戦に至るまでの戦間期の間に、エジプト(1922年保護領廃止、1936年完全独立)、トランスヨルダン(1928年不完全独立)、レバノン(1941年独立宣言)、シリア(1936年、自治権獲得)などの諸国は、宗主国の承認の下で、独立国としての地位を大凡獲得してゆきます。その一方で、パレスチナに関しては、戦間期の間、イギリスの委任統治領であり続けるのです。
パレスチナ問題は、第二次世界大戦後に持ち越されるのね、とまあちゃまは、解決が単純ではない理由を思い起こしました。そう、パレスチナの領有をめぐっては、ユダヤ人とアラブ人が激しく対立していたのです。
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