ソヴィエトの覇権主義の復活は、中近東の情勢にも影響を与えることになります。
まず、イランにソヴィエトの魔の手が伸びてくることになります。大戦中、中立国であったイランは、イギリスによって保障占領されていたのですが(カジャール朝の下で1909年に立憲君主制へ・・・)、この地に、ソヴィエト軍が姿を見せることになるのです。1920年、イラン北西部はソヴィエト軍の侵攻を受け、ギーラーンやアゼルバイジャンなどにおいて、ソヴィエト政権が成立してしまうのです。これらの政権は、イギリスを後ろ盾としたレザー・ハーン(イラン=コサック軍)によって倒され、結局、1925年に、レザー・ハーンは、パーレヴィ王朝を樹立することになりました。
19世紀から20世紀にかけて、イランは、本当に、イギリスとロシア(ソ連)の間で翻弄されてきたのね、とまあちゃまは、またまた驚くのでした。
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