さて、ここで、問題を一つ一つ考えてみようと思うのですが、まず、パレスチナ人のイスラエルへの帰還権を取り上げてみることにします。
帰還権の問題とは、実は、現代における民族と国家との関係について、極めて重要な問題提起しているのです。リベラルな理想主義に基づけば、イスラエル国内にパレスチナ人が帰還し、そこで、イスラエルとパレスチナ人との共存という理想郷が出現するはずです。しかしながら、これは、あくまで理想であって、現実には、パレスチナ人の人口がユダヤ人を上回った時点で、イスラエルという国が消滅する可能性が生じてしまうのです。理想をとれば、国を失うという、イスラエルは、ジレンマに陥ることになるのです。
これは、なかなか難しそうな問題ね、とまあちゃまも、首をひねります。
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