パレスチナ人の帰還権と入植地のバーター案は、ひとつの案に過ぎません。そこで、次に考えられる案は、入植地を維持する代わりに、イスラエルが、同等の価値のある自国の領土を、パレスチナに割譲するという案です。
同等の価値とは、面積や土地に付属する天然資源なども考慮されます。現在のイスラエルが囲い込んだ入植地は、水資源が豊富な地域であることは先にも述べました。この場合、中立的な第三者機関を設けて、土地の調査を行い、入植地に匹敵する土地をパレスチナ側に渡すか、もしくは、足りない分は、補償金で埋め合わせをすればよいことになります。ただし、土地の価値の評価が同じでも、パレスチナ側にとっては、今度は、帰還権問題が宙に浮くことになります。そこで、この場合には、譲渡される土地にインフラを整備し、住環境を整えるなど、帰還権の補償を追加として行う必要があるかもしれません。
この案に、リクードやカディマは同意するかしら、とまあちゃまは、この案が妥当なのかどうか考えてみるのでした。
コメント