ところで、イスラエルは、自国の安全を保つために、レバノンのマロン派キリスト教徒勢力と手を結びます。そうして、軍事的な支援を行うとともに、条約を結んだ上で、自国の軍隊をレバノン南部に駐留させたのです。
このイスラエル軍の駐留は、レバノン南部のイスラム系住民の反感を買うことになりました。自爆テロが頻発するようになった理由は、ここにもあります。テロリズムの横行は、イスラエルを追い詰め、終に、1985年4月に、駐留イスラエル軍は、レバノン南部から撤退することになるのです。
シリアにしても、イスラエルにしても、戦場となったレバノンのことは、まったく考えなかったのね、戦いが戦いを呼ぶ現実に、複雑な気持ちになるのでした。
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