イラクにおけるフセインの登場は、中東情勢や世界情勢に大きな影響を与えました。何故かと云いますと、フセインは、独裁者であったからです。
1979年に大統領に就任すると、フセインは、政敵や反体制派の弾圧に乗り出し、国内には粛清の嵐が吹き荒れます。自らは、イスラム教スンニ派に属していたため、スンニ派は優遇しながら、対立するシーア派に対しては徹底的な圧迫と冷遇措置をとりました。その後、特権階級としてのスンニ派は、フセインの藩屏の役割を果たすことになりました。
フセインは、熱烈なスターリン主義者であり、権力基盤は、60年代に掌握した治安部門にあったと言います。つまり、恐怖政治を敷いたのです。得てして、独裁者は、治安や公安の部門を出世のステップとするものですが、フセインもまた、秘密警察を配置するなど、国民を監視下に置くことに成功したのです。
イラクでは、恐ろしい事態が進行してなのね、とまあちゃまは、恐怖政治の登場に震えるのでした。
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