ヨルダン、レバノンと拠点を点々と移動させてきたPLOは、イスラエルの猛攻撃を受けて、再び、居場所を失うことになりました。アメリカの調停により、アラファト率いるPLOは、アラブの地を離れ、アルジェリアなどの周辺諸国に去って行くことになったのです。
こうして、PLOは、隣国からイスラエルを国境越しに攻撃するという戦法が使えなくなったのですが、これで、パレスチナ問題が終息したわけではありませんでした。レバノン南部では、PLOにかわって、ヒズボラといったイスラム原理主義武装集団が育ってきていたからです。こうして、ゲリラ戦の後には、テロリズムの脅威がイスラエルを襲うことになるのです。
中東紛争とは、あらゆる人類の戦いというものの縮図を見ているようね、とまあちゃまは思うのでした。
コメント