アメリカでの同時多発テロの発生によって、テロやテロ支援国家という言葉は、誰もが知るようになりました。しかしながら、その歴史をさかのぼってみますと、テロやテロ支援国家は、現在の国際情勢が生みだしたものではないのです。中東紛争に見られますように、かなり以前からテロリストもテロ支援国家も存在していたのです。
ゲリラ戦という戦法は、テロリストの常套手段ですし、ヨルダン内戦に際してシリアがPLOを支援したように、国家が、ゲリラやテロリストを軍事的に支援することもありました。しかも、これは、20世紀に限ったことでもありません。国際法が整っていない時代は、なおさらのことだったのです。そうして、国際法が曲がりなりにも適用される国家間の戦争よりも、はるかにテロとの闘いは困難なことなのです。何故ならば、テロリストとテロ支援国家は、法の枠の外に自らを置いているからです。
テロやテロ支援国家への対応は、一筋縄ではいかないのね、と、中東情勢を見ながら、まあちゃまは、ためいきをつくのでした。
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