ベギン首相は、東ポーランドから移民してきたユダヤ人でしたが、ポーランドに居住していた時から、修正シオニズムという思想に染まっていました。
修正シオニズムとは、ジャボティンスキーという人物を主唱者として誕生した思想で、古代イスラエル王国全域を、神に約束された地と考えていました。修正シオニズム信奉する集団は、イギリス占領下の時代から、武装闘争路線を歩んでおり、目的のためには手段を選ばない過激な行動で知られていました(地下軍事組織の”イルグン・ツヴァイ・レウミ”を設立)。そうして、この集団の指導者であったのが、ベギンなのです。そうして、建国以来、アラブ諸国から移民してきたユダヤ人であるスファルディーの不満を吸収して、政治の表舞台に躍り出ることになったのです(当時、ヨーロッパから移住してきたアシュケナージの方が、経済的・社会的に恵まれていた・・・)。
イスラエルの国内事情の変化は、どうのよな影響を与えるのかしら、とまあちゃまは、この先の展開に興味を持つのでした。
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