さて、それでは、1970年にヨルダンから追い出されてしまったPLOは、その後、どのようになったのでしょうか。
PLOは、シリアの隣国であるレバノンという国に、拠点を移すことになりました。ところが、レバノンは、中近東に位置しながらも、アラブ色の比較的薄い国でした。それは、レバノン国内には、イスラム教徒の他に、マロン派キリスト教徒が多数居住していたからです。しかも、政治的には、1940年に独立する際しての取り決めにより、歴代、マロン派キリスト教徒から大統領を選出することになっていました。つまり、PLOが乗り込んだ国は、必ずしもPLOに対して好意的な国ではなかったのです。
再びヨルダン内戦のようなことが起こりそうね、とまあちゃまは、予感するのでした。
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