ユダヤの悲劇が第一次中東戦争を激化させる一方で、パレスチナのアラブの人々にもまた悲劇が襲いかかることになりました。
何故ならば、第一次中東戦争では、アラブ諸国連合が戦闘の主力となったために、パレスチナのアラブの人々は、むしろ、置き去りにされてしまったからです。もちろん、パレスチナのアラブの人々は、ユダヤ人の入植活動により、多くの土地を失うことになったのですが、第一次中東戦争は、さらに過酷な運命をもたらすことになりました。この戦争の中で、パレスチナのアラブ人70万人が難民となってしまったのです。住む場所を失い難民となったパレスチナのアラブ人は、トランス・ヨルダン、シリア、エジプト、レバノンに流入することになりました(この原因については双方に意見の相違がある・・・)。しかも、パレスチナ南部のガザ地区とヨルダン河西岸地区は、それぞれ、エジプトとヨルダンに占領されてしまったのです。
パレスチナの人々は、自分たちの国をつくる基盤さえも失ってしまったのね、とまあちゃまは、この展開に驚くのでした。
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