イスラエルの独立に対して、アラブの側は、激しく反発をし、宣言と同時にイスラエルに対して武力攻撃を加えることになりました。これが世にいう第一次中東戦争です。
しかも、アラブ側の主力は、パレスチナのアラブ人の人々ではありませんでした。1945年3月に、既に独立国家となっていたアラブ諸国は、エジプトの提案に応じてアラブ諸国連盟を結成していました。この連盟のメンバーとなったのは、提唱国のエジプトに加えて、イラク、サウジアラビア、イエメン、トランスヨルダン、レバノン、シリアでした。イスラエルが独立を宣言した時、アラブ諸国連盟は、合同でアラブ軍を結成して、この戦争に臨んだのです。つまり、イスラエルとパレスチナのアラブの人々との対立ではなく、周辺諸国を巻き込んだ大規模な紛争に発展してしまったのです。
この紛争、本当の当事者を越えてたくさんの諸国が介入したことも、問題をこじれさせる原因となったのね、とまあちゃまは、思うのでした。
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