それでは、はじめに、パレスチナ問題を考えてみることにしましょう。パレスチナ紛争で争いの対象となっているのはカナンの地であり、紛争の基本的な性格は領土争いです。つまり、誰が、その地を領域とするに正当な根拠を持つのか、ということが争われているのです。
紛争に係わった当事者は、イスラエル、パレスチナ、エジプトやヨルダンといった周辺のアラブ系諸国、および、潜在的にはイランとなります。ユダヤ教の信者によって建国されたイスラエル以外の諸国は、みな、イスラム系の諸国ということになります。このうち、実際にカナンの地を争っているのは、イスラエルとヨルダンから分離独立したパレスチナです。
随分とたくさんの当事者がいるのね、とまあちゃまは、少しばかり驚きました。
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