三重の約束をしたのですから、これらの約束が全て実現するはずはないのですが、この約束を信じた人々は、イギリスとの合意どおりに、一生懸命に、同盟国側のトルコ帝国に対して、内部からの攻撃を仕掛けます。
特に有名なのが、アラブの反乱です。1916年6月に、アラブの指導者であったファイサルは、メッカに駐留していたトルコ帝国の守備隊を攻撃し、アラブ軍を率いてシリアのダマスクスに入城するのです。この時に、アラブ側の協力者となったイギリス人情報将校のロレンスは、”アラビアのロレンス”としてよく知られています(実際のロレンスは、単なる連絡係であったそうですが・・・)。アラブ民族主義運動に参加した人々は、戦後の独立国家建設を夢見ていたのです。
アラブの反乱は、きっと、トルコ帝国を大きく揺さぶることになったのね、とまあちゃまは、驚いています。
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