パレスチナへのユダヤ人の移住の増加は、当然に、この地に住んでいるアラブ人との間に緊張を高めることになりました。同じ土地に、民族、宗教、言語が異なる人々が混住することになるのですから、当然に、摩擦が生まれることになるのです。
しかも、ヨーロッパから移住したユダヤ人は、金融に携わっていた人々も多く、新たな入植地においては財を投じて豊かな経済的な基盤を築きつつありました。一方、アラブの人々の生活状況は貧しいままであり、この境遇の違いは、両者の間の反目をさらに深めることになるのです。パレスチナ各地では、アラブ人の民族組織が結成され、ユダヤ人移民の即時停止やアラブ人による独立国家の建設を要求するようになりました。この組織は、やがて、ストライキや反乱を手段として、 実力行使に訴えるようになるのです。
事態は、もっと悪化してゆくみたいね、とまあちゃまは心配です。
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