今日、世界中で見られる民族紛争の原因の多くは、境界線の線引きが上手にできなかったことにあります。
こうした場合、集団とが相互にいがみ合ったり、大きい方の集団から小さいほうの集団が分離しようとしたりするのです。しかも、両者の関係が、支配・支配の関係にあったりしますと、民族紛争は、さらに激化する傾向にあるのです。戦争の一つの形態である民族独立戦争は、こうした歴史的な事情を背景としています。そうして、民族自決に基づいて行われる独立戦争については、侵略戦争とは異なって、国際法において禁止されているわけではないのです。実際に、現在の独立国家の少なくない数が、独立戦争によって独立を勝ち取りました。
独立戦争と言う戦争の形態もあるのね、とまあちゃまは、侵略戦争とは違う性格を持つ戦争の形態を学んだのでした。
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