長らく流浪の民であったユダヤ人は、第二次世界大戦後にイスラエルという国家を建設しました。しかしながら、この国家建設は、周辺アラブ諸国の反発を招き、今日まで解決見ないパレスチナ紛争の原因となったことはよく知られています。
こうしてユダヤ人は国家の建設にひとまずは成功したのですが、自分たちの国家を持てずに現在に至る民族も存在しています。たとえば、トルコ、イラク、イランにまたがって居住しているクルド人はその典型的な例です。クルド人は、それぞれの国で自治領を認められながらも、歴史のチャンスを逃して、一つの国を作り上げることができなかったのす。そうして、この事実は、今日悪化の兆しを見せる民族紛争の原因なのです。
国民国家体系は、民族自決を原則としながらも、国家をつくれなかった民族もあるのね、とまあちゃまは、この問題の解決はとっても大変だなあ、と思うのでした。
コメント