とてもお金持ちであったり、とても貧しかったりする他に、不良になったり、不正を働く人になったりするような状況は、あるのでしょうか?
もうひとつあるとすると、それは、隠れて犯罪行為をおこなえたり、犯罪を行っても罰せられないような状況にあることです。こうした状況は、公人や特権者に当てはまります。たとえば、公務員が汚職に手を染めやすいのは、公権力が自らを守ってくれると思いこんでいるからです。人間の心はそう強くはありませんので、発覚さえしなければ、悪いことをしても良いと考える人が出てきてもおかしくはありません。昔、中国では儒教の教えが説かれましたが、これは、為政者に対して高い人徳を求めるものでした。為政者といった公人は、最も腐敗しやすい立場にあるからこそ、自らを強く律する心得をもたなくてはならない、と考えられたのでしょう。
特に公の立場にある人ほど、高い徳をもたなければならないのね、とまあちゃまは、ふむふむと納得するのでした。
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