最も悪いのはテロリスト！

　もちろん、人質事件において最も悪いのは、人の生命をもてあそぶテロリストや人質犯に決まっています。それにもかかわらず、安易に犯罪者側に妥協してしまいますと、さらなる人質事件が発生することになるかもしれません。

　こうした事件の解決に際しての原則は、犯罪者に次なる犯罪を目論むインセンティヴを与えてはならない、ということです。何らのお咎めや不利益を受けることなく犯罪が成立してしまいますと、こうした行為は、絶対になくなりません。やがて、要求をエスカレートさせたテロリスト達が、この世を支配してかもしれないのです。それでは、こうした人質事件に際して武力を行使することは、許されるのでしょうか？絶対に、武力の行使はいけない、と言い切れるのでしょうか？

　最も悪い人が、何らの罰も受けないなんて、まあちゃまには、これこそ不正義に思えるのです。