宗教は、政治と離れていなくてはなりませんし、それは、政治のみならず、経済、学問、教育など、さまざまな分野についても言えます。宗教は、あるべきところにあってはじめて、良き宗教として、人々の心を救い、社会を安定させることができるのです。
そうして、宗教の教義が、人間社会の基本的な倫理や道徳に反したり、刑法といった治安の維持にかかわる国法を超えてもいけません。神様や仏様を持ち出してきて、殺人や窃盗をしたり、他者の自由や権利を傷つけてはいけないのです。
また、民主主義や自由、法の支配といった政治の領域における価値を否定することも問題です。イスラム教の原理主義者は、しばしばこうした価値を否定しますが、それは、これらの価値の本質を誤解しているか、あるいは、神様を権力の掌握に利用しようとしているかのどちらかです。イスラム教国でも、民主主義と両立できるはずです。予算の使い道といった世俗の日常的な政策を自分たちで決めることが、どうして神様の思し召しに反することになるのでしょうか。
良き宗教の条件とは、宗教が宗教にふさわしいところにあることなのね!と、まあちゃまは、納得するのでした。
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