それでは、どのような理由から、麻薬はだめ!と、大多数の国々で禁止されているのでしょうか?麻薬が合法化されているオランダでも、ハード・ドラックはだめ!と言います。
おそらく、その理由は、第一に、麻薬の害が、麻薬を吸った本人のみにとどまらないからなのでしょう。程度の差はありますが、この理由は、周囲の人々の健康も損ねる”たばこ”と共通しているようです。麻薬を吸うと、その本人は、一時的には陶酔作用によって楽しくなるのでしょうが、常習者となったり、中毒化しますと、徐々に本人の精神を蝕み、日常生活がおくれなくなるのです。この結果、社会の一員として、自らの行動に責任を負うことができなくなりまし、何にもまして、善悪の判断がつかなくなるのです。何をするかわからない人が隣にいますと、まわりの人々は、当然に不安になりますし、犯罪に巻き込まれる恐れもでてきます。ですから、麻薬は、本人の自己責任の問題とは言い切れず、社会的な病巣ともなるのです。
麻薬って、自分の快楽から生じるリスクを、他者に移転することなのね、とまあちゃまは、麻薬の怖さに納得するのでした。
コメント