セルフ・コントロールの力とは、何もせず、放っておいて身に付くものではなさそうです。きちんと訓練しておかないと、ブレーキが利かなくなって、社会における最低限のルールさえ守ることができなくなってしまうのです。
しばしば、不良になりやすい環境とは、とてもお金持ちか、とても貧しいかの両極端である、と言われることがあります。これは、お金持ちですと、ついつい子供が甘やかされてしまって、セルフ・コントロールを身につける機会を持たずに大人になってしまうからなのでしょう。そうして、とても貧しい場合には、自分自身が生きることで精一杯で、他者の自由や権利について思い至らなくなるからかもしれません。あるいは、犯罪をおかしても、貧しいことで自己正当化できると考えるからかもしれません。したがって、不良になりやすい環境にある場合には、つとめてセルフ・コントロールを鍛える機会を設けなくてはならないのです。
まあちゃまは大丈夫よね、と、とりたててお金持ちでも貧しくもないけれども、少しばかり甘えん坊のまあちゃまは、自分自身に問いかけてみるのでした。
コメント