ゆうちゃまの昔語り

東方の三博士

Chapo said(ちゃぽちゃんは言いました):―

"Here is Bethlehem around B.C.7!!  Look!!  Three old-men are coming here!!  I conceive they must be the famous Magi, Caspar, Melchior and Balthazar!!（ここは、紀元前７年頃のベツレヘム！！　見て見て！！　　三人のご老人が、こっちへやって来る。彼らは、かの有名な東方の三博士、カスパール、メルキオール、バルタザールさんに違いない！！）"

クレタから出発するアエネイアス

Chapo said（ちゃぽちゃんは言いました）:―

"Dear Aeneas, my special skill is warp!!  I will see you again elsewhere.（アエネイアスさん。ちゃぽの特技は、ワープなんです！！　また、どこかでお会いすることができますよ。）"

Aeneas and others said（アエネイアスさんたちは言いました）:―

"See you again, dear Chapo!!（またね。ちゃぽちゃん！！）"

Therefore, Aeneas and others departed for Hesperia（こうして、アエネイアスさんたちは、ヘスペリア（西の国・イタリア）に向けて出発しました）.

Aeneas, Anchises and others said（アエネイアスとアンキセスたちは言いました）:―

"Let's sail for 'Hesperia', our indigenous land!!（さあ。われらが固有の地、「ヘスペリア」にむけて、帆を上げよう。）"

ちゃぽちゃんはベスレヘムへ向かう

Aeneas said(アエネアスは言いました):―

"We will leave for Hesperia.  Could you please accompany with us, dear Chapo?（ヘスペリア（西の国）に向けて出発しようと思うんだけれども、ちゃぽちゃんも、一緒に来てくれるかい？）"

Chapo answered（ちゃぽちゃんは答えまいた）:―

"Oh, thank you very much for your kind proposal, but I would like to visit Bethlehem around B.C.7, because Jesus Christ was born there and then.（ご親切な申し出には、とって～も感謝します。でも、ちゃぽは、紀元前７年頃のベスレヘムへ行ってきたいと思います。イエス・キリストが、その時そこで、生誕しているからなんです。）"

Aeneas questioned（アエネイアスは訊ねました）:―

"Who is Jesus Christ?（イエス・キリストって誰なんだい？）"

Chapo answered（ちゃぽちゃんは答えました）:―

"Jesus Christ is the founder of a world religion, Christianity.  Your would-be Empire also will be influenced by this religion.（イエス・キリストはキリスト教という世界宗教の教祖なんです。アエネイアスさんたちの未来の帝国も、この宗教の影響を受けるようになるんですよ。）"

トロイの王女カサンドラの預言

Anchises said（アンキセスは言いました）:―

"I remember that Princess of Troy, Cathandra, had been often saying such prophetic words as 'go to Hesperia'.  But, at that time I never believed her prophecy, because she was under a curse of Apollo not to be trusted her any words.  Now I understood her prophecy.（「トロイの王女、カサンドラが、「ヘスペリアへ行け」という予言的な言葉をよく言っていたなあ。でも、わしは、その当時は、彼女の言葉を信じなかったのじゃ。なんせ、カサンドラは誰も彼女の言葉を信じないというアポロンの呪をかけられてあったのじゃから。しかし、今となっては、彼女の預言の意味がようわかった。」）"

ヘスペリア（イタリア）はゼウスとの関連の強い土地

Aeneas said（アエネアスは言いました）:―

"I have well understood the reason why we must leave the Crete, dear Chapo.  We are the offspring of Zeus.  We must leave for the country which has a closer relation with our ancsestor, Zeus.（クレタ島を去らねばならない理由がよくわかったよ、ちゃぽちゃん。われらは、ゼウスの子孫なんだ。われらは、われらが祖先、ゼウスとの関係のもっと深い国へ行かねばならないんだ。）"

クレタはアステリオン一族の影響を受けるようになった

Chapo said（ちゃぽちゃんは、言いました）:―

"Europa remarried to Asterion, son of Neleus and Chloris, in the Crete. Serious struggles for the Throne of the Crete occurred among the three sons of Zeus and Europa.  After all, Minos ascended to the Throne and said to be married with Itone.  She was said to be a daughter of his stepfather, Asterion.  It is likely that the Crete came to be influenced by the family of Asterion.（オイロペは、クレタで、アステリオンというネリウスとクロリスの息子と再婚するんだ。クレタでは、ゼウスとオイロペの三人の子供たちの間で、王位継承争いが起こるんだけれども、ミノスが王位を継いで、イトネという女性と結婚するんだ。イトネはアステリオンの娘と言われているんだ。クレタがアステリオン一族の影響を受けるようになっていったことは、ありえることだよね。）"

アエネイアスはクレタのミノス王よりもダルダヌスとの関連が強い

Chapo said（ちゃぽちゃんは、言いました）:―

"Zeus had so many sons.  I think that Trojan people including you, Aeneas, are closely related to Dardanus rather than Minos, Rhadamanthus and Sarpedon in the Crete, whose mother was Europa, a Phoenicia Princess.（ゼウスには、いっぱ～いの息子がいたんだ。アエネイアスさんをはじめとして、トロイのひとたちは、フェニキア王女のオイロパを母とするクレタ島のミノス、ラダマンツゥス、サルペドンよりも、ダルダヌスとの絆が深いんじゃないかなあ。）"

アエネイアスがトロイ陥落の際にイダの山に入ったのもダルダヌスとの因縁

Aeneas said（アエネイアスは言いました）:―

"Oh, father!!  The event that we entered into Mount Ida at the Fall of Troy, must have been connected with Dardanus historically (please refer to the account of 10/08/2008 http://kuragaku.typepad.jp/yuko/2008/10/post-76ed.html)（お父上様！！　トロイ陥落の際に、我々がイダの山に入ったことは、きっとダルダヌスとの歴史的因縁があったからにちがいありません。）"

Anchises and others said（アンキセスたちは言いました）:―

"Our ancestor, Dardanus, must be helping us!!（おお！！　我らがご先祖、ダルダヌスが、我らを助けてくださっておられる！！）"

ダルダヌスもゼウスの子

Anchises said:―

"Oh, I recollected that according to Greek mythology, Dardanus was also a son of Zeus.  He was born between Zeus and Electra, daughter of Atlas.  He founded the city of Dardania on Mount Ida in the Troad (west part of Anatolia)（思い出したぞ。ギリシャ神話によると、ダルダヌスもゼウスの子じゃ。ダルダヌスはゼウスとアトラスの娘のエレクトラとの間に生まれているのじゃ。ダルダヌスは、トロアド（アナトリアの西部）のイダ山の麓にダルダニアという都市を建設しているのじゃ。）"

トロイ（ヒッタイト）の人々もギリシャ人もインド・ヨーロッパ語族

Chapo said（ちゃぽちゃんは、言いました）:―

"According to Iliad by Homer, Zeus was assisting both sides of the Troy and the Greek and was sitting on the fence during the Trojan War.  And your ancestor is the very Zeus.  Zeus was Greek of non-Greek?  Today, oh, sorry, in the 21th century, it came to be clear that Trojan (Hittites) as well as Greeks are belonging to the Indo-European languages.（ホメロスの『イーリアス』によると、ゼウスは、トロイ戦争では、トロイ側とギリシャ側の両方を支援しているし、どっちつかずの立場をとっているんだ。そして、アエネイアスさんたちのご先祖は、まさにそのゼウスなんだ。ゼウスはギリシャ人だったのかなあ、非ギリシャ人だったのかなあ。今日、あっ、失礼、２１世紀においては、ギリシャ人だけじゃなくって、トロイ（ヒッタイト）の人々も、インド・ヨーロッパ語族であることが明らかになっているんだ。）"

Aeneas said（アエネイアスは言いました）:―

"Oh, our history is very complex!!（われらの歴史は、とって～も複雑なんだ。）"