この時期、PLOは、もうひとつ、苦境に立たされていました。それは、資金源問題です。
PLOが、パレスチナ解放運動を続けてこれた理由には、経済的な活動資金を潤沢にもっていたからです。パレスチナ人の多くは、サウジアラビアやクウェートといったオイルマネーで潤う湾岸諸国で働いていました。これらの国に移住した人々は、5%税金をPLOに払うという仕組みができており、これが、PLOの重要な資金源であったのです。
活動を行うには財源がいるはずなので、どうしたのかしら、と思っていたら、PLOは、こうした資金集めの方法を築いていたのね、とまあちゃまは、納得するのでした。
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