それでは、予言者ムハンマドの代理人として成立したカリフ制は、何故、今日では姿を消してしまったのでしょうか。
それは、1924年に、トルコ帝国が、ケマル・パシャ率いるトルコ革命によって崩壊した時に、1300年あまり続いたカリフ制は、廃止されてしまったのです。カリフ制が存在した時代は、いわば、政教一致の時代でした。それ故に、この制度を倒したトルコ共和国では、厳重に政教分離が守られることになるのです。そうして、イスラム原理主義者は、現代という時代にあって、カリフ制の消滅こそが、イスラムの分裂と弱体化を招いたと考えるようになったのです。
イスラム原理主義の考え方の特徴は、第一に、神の主権で、第二に、カリフ制の復活なのね、とまあちゃまは、こう理解することにしました。
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