エジプトのチラン海峡封鎖

　国連軍の撤退に続くエジプトの次なる手とは、チラン海峡の封鎖でした。

　チラン海峡とは、アカバ湾から紅海へと通じる海峡であって、ここを封鎖されますと、イスラエルは、インド洋へと通じる海路を断たれることになります。当時、スエズ運河は、イスラエル船籍の航行を許可していませんでしたので、チラン海峡の封鎖は、イスラエルにとって死活問題となったのです。

　こうして１９６７年６月５日、第三次中東戦争の火ぶたは切って落とされることになりました。

　とうとう三回目の戦争がはじまったのね、とまあちゃまは、何時終わるともわからない戦争の繰り返しの行方を心配するのでした。