キッシンジャー外交の頃、アメリカは、PLOに対して、テロの放棄とイスラエルの承認がない限り、PLOとは交渉しない、という方針を打ち出していました。この方針は、カーター政権になると、PLOも含めた包括的な和平構想へと転換されることになります。
一方、イスラエルのベギン首相は、PLOを交渉相手としては認めず、パレスチナの独立も認めず、1967年の国境線をも認めようとはしませんでした。占領地は、イスラエルにとりましては、自らが領有すべき「解放地」であったわけです。こうして、イスラエルにおける強硬派の台頭は、和平をさらに難しいものとしつつあったのです。
これでは、八方ふさがりね、とまあちゃまは、この展開の行く末に悲観的です。
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