ところで、今年2007年の9月13日に、国連で、「先住民の権利宣言」なるものが、採択されました。この宣言には、文化や社会面における先住民の権利を認める一方で、土地や資源に関する権利も認めているのです。
果たして、この宣言は、どのような効果を持つのでしょうか。もちろん、宣言ですので法的な拘束力はないのですが、もしかしますと、紛争の元を作ってしまったかもしれないのです。それは、土地や資源と言うことになりますと、明らかに、国家の主権的な権限とバッティングするからです。
この問題は、国際社会において一律なルールを敷き、それが、外部圧力となって先住民による反政府運動を後押しする、ということになりますと、世界各地で紛争が発生しそうです。文化・社会的な領域では摩擦とはならないものの、いざ、資源や土地に関する権利となりますと、明らかに利害関係が発生するからです。
この宣言、本当によかったのかしら、とまあちゃまは疑問に思うのです。
コメント