宗教は、政治、経済、学問、教育などなど、すべての領域において主役となるべきなのでしょうか?
内乱や迫害など、宗教が、政治権力と結びつくことによる悲劇は、何度も繰り返して述べてきました。こうした不安定要因に加えて、神様や仏様、あるいは、宗教の経典は、実のことろ、現実の問題に対する具体的な政策については何も語ってはくれません。対外政策や財政政策など、内外の重要な政策は、やはり、人間が、自ら判断して行わなくてはならないのです。
また、宗教の教義に忠実であった結果、国家が滅亡してしまう場合もないわけではありません。チベット仏教の非暴力主義は、チベットの悲劇の一因でもありますし、また、キリスト教にありましても、”汝の敵を愛せ”を無条件に実践しますと、国家の存立は難しくなります。
宗教が政治の領域に入ってきてしまうと、宗教は、その純粋性を失い、一方、政治は、自らの責任を果たせなくなるのね、とまあちゃまは、思うのでした。
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