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「ちゃぽちゃん。ちゃぽちゃんは、応神紀から雄略5年までの各々の天皇紀や空位年を積木にたとえていたわよね。」
「うん。ちゃぽ。」
「じゃあ。ちゃぽちゃん。実際の経過年数も積木にたとえてみて。」
「ちゃぽ。応神元年から雄略5年までの経過年数は、72年だってわかった。」
「そうよ。ちゃぽちゃん。72年なの。それで、ちゃぽちゃん。ちょっと思い出してみて。前に応神元年から雄略5年までの紀年を積木にして、計算したでしょ。合計で何年だったっけ。」
「ええと。ちゃぽ。積木でお勉強したよね。ええと。ええと。192年!」
「そうすると、応神元年から雄略5年まで、経過年数が72年で、紀年数は192年ということになるわよね。」
「うん。ちゃぽ。あれあれ。192年と72年!ちょっと、これって、おへんじゃない。ゆうちゃま。」
「ええと。ええと。390年で1年。391年で2年、392年で3年、393年で4年、394年で5年、395年で6年・・・。ええと。ええと。・・・。」
「ちゃぽちゃん。がんばって。」
ゆうちゃまからの声援です。
「ちゃぽちゃん。がんばってね!」
まあちゃまからも声援です。
「・・・ええと。ええと。459年で70年、460年で71年、461年で72年!!ちゃぽわかった。72年でしょ。」
「そのとおりよ。ちゃぽちゃん。応神元年の390年から雄略5年の461年までは、72年が経過しているのよ。」
「ちゃぽちゃん。昨日、応神元年が390年であることを確認したでしょ。雄略5年が461年であることも、その前に確認したでしょ。じゃあ。ちゃぽちゃん。今度は、難しい問題よ。390年から461年までは、何年間かしら。」
「えっ。390年から461年まで。ええと。ええと。ちょっとお難みたい。ええと。ええと。」
「じゃあ。ちゃぽちゃん。これは、明日までの宿題ね。」
「うん。ちゃぽ。明日まで考えてみる。」
さて、さて、ちゃぽちゃんは、応神元年が何年になるのか、思いだしたでしょうか。
「ええと。ええと。ちゃぽ。ええと。ゆうちゃま、前に説明してたよね。」
「そうよ。ちゃぽちゃん。応神紀には、海外資料と較べることで、実年代がわかる記事が、いくつかあったでしょ。それに、応神天皇には、古事記崩年干支もあるでしょ。」
「うん。ちゃぽ。そうだったね。ええと。ええと。あっ。ちゃぽ、やっと思い出した!たしか、応神元年は390年じゃなかったかなあ。ゆうちゃま。」
「そのとおりよ。ちゃぽちゃん。」
ちゃぽちゃんは、応神元年から雄略5年までの紀年数が、ぜんぶで192年であることを計算することができました。
「じゃあ。ちゃぽちゃん。応神元年って、何年だったかしら。」
「ゆうちゃま、前にいってたよね。応神元年の年代。」
「そうよ。ちゃぽちゃん。思い出して。」
ちゃぽちゃんは、応神元年の年代を思い出すことができるでしょうか。
「ちゃぽちゃん。応神元年から雄略5年までのすべての紀年数の合計をについて、今日は、おさらいしましょう。」
「じゃあ。ちゃぽちゃん。応神元年から雄略5年までの紀年の内訳を言ってみて。」
「うん。ちゃぽ。応神紀の紀年数は41、空位年の紀年数は2、仁徳紀の紀年数は87、履中紀の紀年数は6、反正紀の紀年数は5、空位年の紀年数は1、允恭紀の紀年数は42、安康紀の紀年数は3、雄略紀の雄略5年までの紀年数は5でしょ。それで、ぜんぶ足して、合計は192年。」
「ちゃぽちゃんの積木。見て見て。チャポロジーだよね。」
「ゆうちゃま。ゆうちゃま。じゃあ。雄略5年も積木と考えていいんだね。」
「そうよ。ちゃぽちゃん。応神元年から安康3年までの合計の187年の積木に、雄略5年の積木を積んでいいのよ。」
「うん。ちゃぽ。わかった。」
「じゃあ。ちゃぽちゃん。187年に、雄略5年までの5年を足すと、いくつになるかしら。」
「187+5だよね。ゆうちゃま。」
「そうよ。ちゃぽちゃん。」
「ええと。ええと。ううんと。ちゃぽわかった。192でしょ。」
「よくできました。ちゃぽちゃん。」
「じゃあ。ゆうちゃま。どうして雄略5年の実年代がわかったの?」
「それはね。ちゃぽちゃん。雄略5年条に百済という国の王様の出生年についての記述があったからなのよ。」
「その王様、いつ生まれたの?」
「百済に武寧王という王様がいらして、461年に生まれているの。その王様のお墓もちゃんとあって、墓誌からも、武寧王が461年に生まれていることがわかっているのよ。」
「へー。ちゃぽ。びっくり。」
「ゆうちゃま。ゆうちゃま。どうして雄略紀の23年のうち、5年だけを足すの?」
「それはね。ちゃぽちゃん。雄略5年という年紀が、やっと、実年代が何年であるのかわかる年紀であるからなのよ。」
「それ、どういうことなの。ゆうちゃま。」
「あのね。ちゃぽちゃん。応神紀には、海外資料などと較べることで、実年代がわかる記事があると前に、言ったでしょ。」
「でもね。応神紀の次の仁徳紀からは、このように実年代がわかるような記事が、まったく見えなくなってしまうの。そして、雄略5年になって、やっと、実年代を確かめることのできるようになるのよ。」
「雄略5年って、だいじな年なんだね。ゆうちゃま」