「日本書紀のお話52」にて、允恭紀については、允恭23年の西暦455年から允恭42年の西暦474年までが延長紀年となると述べました。
ところが、允恭紀には、もう一か所延長紀年が設定されているのです。
これには、反正天皇の在位期間の問題が関連してきます。
履中天皇の在位期間は、西暦427年から西暦432年までです。次帝の反正天皇の在位は、どうなるのかといいますと、これは、仁徳列上の433年から437年までの5年間であると考えられます。
日本書紀は反正天皇の在位年数を5年間とし、また、反正天皇の古事記崩年干支は西暦437年ですので。きれいに整合してくるのです。
一方、允恭天皇の元年は、西暦433年となることは、先に述べました。このことから、允恭元年の西暦433年から允恭5年の西暦437年までの間、反正天皇の在位と允恭天皇の在位は重なることになります。
このような状況は、イラストにも示しましたように、433年から437年までについては、反正天皇の在位を仁徳列上の反正天皇の確定紀年、允恭天皇の在位期間を允恭列上の允恭天皇の延長紀年として整理することによって、説明することができます。
続きは明日ね♡
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