春秋二倍暦説について、お話してまいりましたが、もしかしたら、春秋二倍暦はあったのではないかと、考えるようになった方々もおられるのではないかと、思います。
実のところ、春秋二倍暦はあったのか、なかったのかは、わかっていないのです。誰も、弥生時代に生きたわけではありませんので。
そこで、わたくしの考えを述べさせていただけば、春秋二倍暦ではなく、春秋二倍紀年法はあったかもしれない、ということです。
すなわち、暦法ではなく、紀年法でならば、あったのかもしれないのです(紀年法と暦法の違いについては、HP「倉西先生のご学問所」の歴史発見物コラムの過去コラムをご参照ください)。春秋二倍紀年法があった可能性は、暦法問題とも結びついて、単純に2分の1にすればよいという考えを助長して、日本書紀の歴代天皇の在位年数や長寿を説明しようとする研究に、混乱をもたらしたのでありました。
続きは明日ね♡
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