さて、なぜ、『日本書紀』は、信用されなくなってしまったのでしょうか。
『日本書紀』は、江戸時代、慶長十五年の1610年に、後陽成天皇の意向によって、全三十巻が活字版本として刊行されることになりました。それ以前は、書写された手書きの巻物の形で伝わっていたのですから、今日の本の形と同じように版本となったことによって、多くの人々が、読めるようになったのです。『日本書紀』は、大いに普及することとなりました。
そして、これを手にした国学者の本居宣長や、幕政にも参画していた儒者の新井白石は、首をかしげることになりました。なぜ、首をかしげることになってしまったのでしょうか。
つづきは、また明日ね♡
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