文民統制が戦争を防止する上で大事な要素のように思われているがそうであろうか。遠くローマではシーザーは文民であるがガリヤに進行した。第一次大戦も軍人指導で始まったわけではない。ヒットラーも文民である。ルーズベルトもブッシュも文民である。太平洋戦争での我が国は軍の圧力により始まったことを考えると中国や北のように軍を独立させずに政治に直属させ、しかも軍と政治が一体化している体制が危険である。歴史的、世界的に見て軍人が戦争を始めるわけではない。戦争で死ぬのは軍人であるから、軍が戦争を好むと考えるのは間違えであろう。一人の人間によって戦争がはじめられるとしたらら、やはり戦争は政治的野心を持った人間によって始められる可能性が高い。平和を説くならば、軍事力の話より、宗教やイデオロギーによる争い、資源争奪の争いなどを議論した方がよい。貧富の格差は勝敗が明らかなので、テロによる戦いを除けば正規の戦争にはなりにくい。やはり大国の野望が一番危険であろう。
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