くらも天狗

福知山線事故責任

福知山線事故についての調査報告が出て、また、JR西の責任問題などが議論されている。拙者の考えでは、この事故の直接の原因はすべて、その運転手にある。こういった事故を防止するには、運転手の素質を論じなければ意味がない。新聞報道を読む限り、この運転手には運転手としての素質が低いと言える。それでは、なぜ、この運転手がJR西に採用されたかの経緯。その採用試験時の評価。採用後に、運転手の素質がないことが分かったのならば、なぜ、再教育だけで、配置転換ができなかったのか?この問題を明らかにしなければ、事故の再発は防止できない。ところが、運転手についての報道が余りにも少ない。もし、ここに何らかのタブーが隠されているならば、それを、我々は克服しなければならない。

正当なことを言うことは断罪されるか

ガリレオ・ガリレイは地球は動いていると述べ、あやふく火あぶりの刑に処せられるところだった。新潟県原子力発電所の安全に関する技術委員会の委員長が、「地震は歴史的実験」と述べ、辞任に追い込まれたようじゃ。マスコミの言葉狩り、わが国民の技術に対する知識の貧困さを象徴する出来事ではあるまいか?原子炉や橋のような大構造物は十分な強さがあるかどうかを完成後に調べることはできない。多くの力学的知識や経験を生かし、設計者は最善の努力を入して、それらを設計してきている。今回の地震で原子炉が大地震の洗礼を受け、設計の成果を調査できるということはまさに、歴史的な出来事である。これにより原子炉の耐震性の向上に大いに役立つものである。発電所の一部の破損や、一般の人たちの被害、それに単なる不安感とは関係のない話である。一部の原子力発電反対論者は今回原子炉に被害のなかったことに失望していると思うが。

橋が落ちた

誠に残念なことに、米国でも橋が落ちた。その原因はこれからの調査で明らかになるだろう。およそすべての事故の原因には、遠因から直接の原因まで数広くあるものであるが、直接の原因は、TVの映像を見る限り、橋脚近辺の橋の一部材が切れたか、折れ曲がったと考えられる。折れ曲がるにしては4秒という短時間に落橋下の早すぎるので、部材が切れたと考える方が自然だろう。切れるとすると、まず疲労が原因ということになる。道路橋では疲労を考慮しなくてもよいという観念が長く続いたが、それは、道路橋では乗る自動車の重量が、機関車の100トンと云ったものより小さいので疲労の心配は少ないという事、それまでのリベットで接合してつくられた橋は比較的に疲労が起こりにくいということに起因していると考えられる。ところが1960年代より、リベットから溶接に代わってきた。溶接にはそれなりの長所があるが、設計や施工が悪いと疲労を起こすという欠点がある。この落ちた橋もその年代に作られた橋じゃ。話を始めると長くなるので端折るが、遠因はかって、米国財政が赤字に苦しんだ時期に、予算がなく橋などの維持管理費にほとんど手が回らなかったことだろう。良好な社会基盤構造をどう維持していくかはこれからの国民の課題でもある。我が国はお金がないのに、お金がいる。

所謂慰安婦問題

いわゆる「慰安婦問題」が米国下院で議決されたらしい。一般に米国人は国際問題にうといが、それでもこのような議決をすることは彼らが何を考えているのか拙者は理解に苦しむ。戦前の日本と戦後の日本と分けて考えようという気風があるが、これは政治的陰謀であり、間違った考えである。わが国は戦前も戦後も日本であり、すべてを引きついでいる。戦前も議会をもち民主国家であり、戦後も民主国家であり、名誉を重んじる国民である。このように、わが国に対するいわれなき誹謗を許すことはできない。集団で、マイク・ホンダを誣告罪で告訴すべきである。

官庁への報告

今回の中越地震で柏崎発電所に事故が発生した。経済産業省の大臣はまた報告が遅いなどと言って文句を言っている。事故に対し事業所がその事実の報告・公開は公の機関である限り当然のことじゃ。しかし、官庁への報告がそれに当たるだろうか、本来はまず国民に対して報告・公開すべきではないか？そういうシステム日ごろから作っておくことが大事だ。官庁へ報告して、経済産業省が消火や放射性物資の放出などを止めることができると云うのだらうか？現場で、早急な対策に追われている時に、報告書の作成に人手、時間を消費することは問題じゃ。先ず当面必要なことをしてから報告するのが、緊急事態では大事ではないか？今日この頃発生する多くの事故で、すぐに監督官庁とやらが、報告が遅いなどと文句を言っている。監督官庁が具体的に何もできないのにだ。小さな政府という流れに反する行いじゃ。

段ボール肉まん

段ボール肉まんが、北京で売られていたという報道は世界中を駆け巡った。少なくとも、日本人はこの報道を皆信じ、中国は偽物作りの天才だということは頭の中に焼きついたことだろう。ところが、これはやらせで偽情であったと北京TV局が謝罪したと云う報道が発せられた。これについては二つのことが思いつく。一つは、たとえ偽情報でも、発せられると頭のどこかに染み付いてしまうということじゃ。南京事件などはこれに当たる。プロパガンダの怖いところだ。二番目は、実はこれ事実の報道であったが、当局がもみ消しを行ったという見方だ。大体、虚偽であったという理由が、北京市の露店を調べたら段ボール肉まんが見つからなかったというのが理由らしい。露店は疾うに隠して逃げてしまっているにきまっている。TV局が罰せられずに、独自に謝罪したというところがまた怪しい。当局が直接否定したら、誰も信じない。裁判にならば負ける可能性もある。もちろん、このような裁判が中国でまともに行われる保証なないが。結局、当局とTV局のなれ合いか？じゃ、やっぱり本当かな？

自然災害

またまた、中越地方に大地震が発生し、多くの住民の方が被害を受けられた。まことにお気の毒なことで、心からお見舞い申し上げたい。折角、田中角栄が整備したこの地方の社会基盤にも被害が出ている。しかし、考えてみると、人の住んでいないところに、どんなに大きな地震が来ても被害はないのは当然のことじゃ。当地は、全国有数の地滑り地帯であり、豪雪地帯であり、地震や台風など地震災害の受けやすい地方である。自然の猛威に対し、人間が刃向かっても、限度があり、自然に勝つことはできない。ある程度、そう云った自然との共生をも考えるべきである。そのように、国土を改造するのが、本筋のように思われる。

格差社会

全人類が格差なく過ごすということは、これまた全人類の夢であろう。もちろん、夢にも良い夢と悪い夢があるが。有史以来、格差をなくす試みは何らかの形で行われてきたが、共産革命も含め成功した例はない。また、それを実現する有効な案も考え出されてもいない。全人類60億人が、平等な生活を送るなような事を先進国の人間が許すとは思えない。人間社会に格差がある方が自然な姿であると考えた方がよい。現実にある格差とどう対処していくことが大切ではないだろうか？格差をなくす、色々な試みが、それへの努力が格差を小さくすることに役立つ筈じゃ。

児童虐待防止法

昔から、継母物語が数多くあるが、今日この頃の例はその酷さや数で以上といわなければならない。今回、児童虐待防止法ができ、虐待を行っていると思われる家に関係機関は警官とともに強制的に立ち入ることができることは結構なことだ。しかし、ＴＶでの報道を見ると、それを行う人たちは、この強制的に立ち入ることに躊躇しているように思われる。児童虐待は、単なる虐待ではなく、場所がどこであれ暴力犯罪である。虐待者を躊躇なくぶた箱に放り込むぐらいの覚悟が必要だ。その上で適切な処置をとるのが正道だ。親の精神的打撃など考慮する必要はない。暴力を見逃しては駄目じゃ。

防衛大臣へ

今防衛省に解決してもらいたい事項は拙者の見るところ、第一に機密保持を徹底できるシステムの構築および自衛隊に潜入している他国（自国でも実質的な他国人も含め）工作員による情報泥棒に対する罪の導入、もちろん、工作活動及び破壊活動への防御も含めてじゃ。第二に米軍再編制への対応と普天間基地の移転の解決じゃ。これだけは、早急の課題である。ぜひ、全力をあげてやってもらいたい。どんな服を着るかなどとは取るに足らない問題である。そんなことに頭を使うことはない。