拙者の見るところ、米国は豊かな国である。広大な土地に、広々とした農地、豊かな天然資源など莫大なエネルギー源を抱えているように思える。そのエネルギー源を製造業によって製品に変え莫大な富を生み出してきた。ところが、その製造業の一部が国際競争力を失い、撤退することになった。かっての織物産業から今日の自動車まで後退の一歩を辿っている。人的及び自然エネルギーなどいくら誇っても物にしなければ利用価値はない。金融やITで生きようと言ってもそれらは単なる潤滑剤であり、触媒の役しかなさない。経済学者の中に絶対不可能な永久運動を信じている人がいるようで心配である。製造業の復活には新興国特に中国との労働コストで勝たなければならない。すると、米国の労働者は、中国並みの給料で暮さなければならなくなる。一辺上がった生活水準を下げることは不可能であろう。それでも米国は製造業の復活が必要であると思える。まず、人ごとなれど、GMの賃金は下げるべきであろう。
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