くらも天狗: 石造りを見直そう

2009年1 月 8日 (木)

石造りを見直そう

千年も万年ももつ構造物を作ろうとしたらどんな材料が考えられるだろうか。コンクリートは一時期永久構造などと言っていたが、今のところ精々数十年の寿命である。一番長寿のものでも二百年しかたっていない。ということは千年もつという保証はない。鋼は錆びない工夫をして、しかも、疲労をしないように設計すれば一応永久の寿命があると思えるが、錆びない工夫をするのは大変である。アルミニュームも使う場所によっては長寿であるが、これまた設計法が難しい。少なくとも、今のところ数千年の寿命が保証されているのは石である。エジプトを見ても、各地の古代遺跡を見ても数千年の歴史がある。石はお互いにつなぐのが難しいし、引っ張られても、衝撃が加えられても弱い。しかし、材料から見て数千年の寿命を持つ構造物を作ろうとすれば、使用できる可能性のある材料は石と鋼であろう。これからの技術は発展によっては我々は永久構造物を作りことができるかもしれない。