動物の世界を見ると、その子供の教育の責任は親が負っている。それは、子供が親から独立して、外界の中で、自立して行ける術を教えている。決して甘やかしてはいない。教育が旨く行かなければ子供は死を待つのみとなる。ところが、人間社会では、特にわが国では、我が子が社会に出て独立して生きていく術を教えているだろうか。言葉の喋り方、人との交わり方、社会でしてはいけないこと自分の律し方、身近な問題では箸の持ち方などをきちんと教えているだろうか。教育は、その子が自立していけるようにすることが先ず大事である。それは、小学校を終えるまでにしておかないことである。何時までも親に頼るように、甘やかして育て、自己満足に陥っている親が多すぎるように思われる。人間社会と動物社会では違うと云うかもしれないが、こういった問題は動物も人間も同じである。人間社会で必要な高度な知識の教育を学校ですればよい。親の教育は、その親がするのであるから、親の教育から始めなければならないかも知れない。