橋を新たに建設するとの理由でユネスコはドレスデンの世界遺産登録から抹消したらしい。これには多くの問題を提起しているように思われる。第一になぜ橋の建設がドレスデンの古都としての景観を損ねていると言えるのか疑問である。橋の建設は新たな人間社会の活動の結果であり、それが、過去の建設物と調和しないと云う理由にはならない。新しい価値を与える場合もある。かって、パリーにエッフェル塔を建設した折に、パリーの景観を壊すと言って大反対が起きたらしいが、今では世界遺産に匹敵する建造物である。第二に、世界遺産に指定したから価値があるのではない。もともとそれに値する価値をドレスデンは持っている。ユネスコと云う名の下で、官僚主義・権威主義になっているのではなかろうか?日本ユネスコのスキャンダルを我々は忘れている訳ではない。ドレスデン市民の今回の決断を支持するものである。素晴らしい橋がドレスデンに建設されることを拙者は期待している。
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