今上天皇ご夫妻の金婚式誠に御目出度いことである。しかし、我が国が天皇制を維持して行くには幾多の問題があることも事実である。まず、天皇の職務は国としての伝統行事であり、宗教行事でもある祭祀にある。しかし、国が宗教に関与することを禁じている憲法のために、国の象徴である、すなわち国家を体現している天皇が私的にしか祭祀を行えないとしたら大きな矛盾を抱えることになる。我が国の本来の神道は西欧諸国で云う宗教と云うよりは古来の文化である。この点の解決が必要である。第二に、天皇には誰でもはなれない様にしなければならない。そうしないと、その地位を狙う人間が数多く表れることになる。やはり血統による縛りが必要であろう。もうその位置を利用としている一派が表れている。第三に、天皇の教育をどう行うかことである。天皇には特別の務めがある。そのためには特別の教育が必要である。開かれた皇室と云って普通の人と同じ教育をしようとすると、普通の人ができてしまう。今の皇太子の問題も教育を天皇皇后が自ら行おうとしたところに遠因がある。
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