難解な法律用語を分かりやすい言葉に変えると言う案が示されたことがあるが、今回は医学用の改革案である。これには基本的に賛成である。しかし、長たらしい説明文にすることには反対である。難解な漢字文は多分に明治時代に欧米の言葉を漢字文に翻訳した時に作られたと思われるが、当時の知識人の漢文の素養と今の当用漢字時代の人間には大きな開きがある。ここで頭を絞って平易な簡易な単語に直すのがよい。折角の日本語の表意と表音を併せ持ち、一目でその意味が読み取れる長所を無くすことには反対である。さらに、欧米語をカタカナ表記で書くことも反対である。表記が長くなるし、表音文字であるから、その意味が分からない。もし書きたければ、綴りをのまま書けばよい。その方が未だ複合語などは分かりやすい。ラテン語オリジナルのもの推測できることがある。難しい言葉で書けば、分からない言葉で言えば権威があると思われるような時代はもう過ぎ去った。
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