本来現在の博士号は研究開発能力と研究指導能力があると認定された人材に与えられるものである。昔は、学問の蘊奥を極めた人が受けると思われていたが、現在は新しい研究分野を開拓しなければ博士号は得られない。ところが、特に文系の大学院ではそのようなことを知らない教授が多いようじゃ。そのため学問の蘊奥と言って重箱の隅を過去の先輩に習って突き、弟子にも突かせている。いやそれどころか博士号を持たない教授が博士課程の研究を指導をしている例も多い。酷いときには新しい研究をするとその分野からパージされる例もあるようじゃ。これでは世間で受け入れられないのは当然じゃ。理系でも、単に学問振興という政治的プロパガンダで、研究設備も人材の充実もせずに、ただ、大学院の学生の数を増やすことしかしないので、、実を伴った教育はできず、レベルの低い大学院学生を多く出す結果となっている。ここでも、研究開発能力が重要視されているのか怪しいものである。教授の言うがままに研究していては駄目である。最後に、例えば、NHKでも出演者で博士号を持っている人でも「博士」とは呼ばずに「さん」付けである。それで平等社会を実現しようとしてるようじゃが、学問をした人に対する、さらには文化に対する尊敬の念がない。社会全体が博士に対する尊敬の念を持つようにしなければ博士問題は解決しない。
よろしければ、クリックをお願い申す。
コメント